創業準備ガイド

このページは、各ガイドページを読み進める途中で迷いやすい用語とFAQを短く確認するためのページです。詳しく考える必要がある用語には、関連ページへのリンクを付けています。

税務、社会保険、労働保険、許認可、融資条件、補助金は、制度や個別事情によって判断が変わります。このページでは入口を整理し、実際の手続きや申込前には必ず公式情報、専門家、関係窓口で確認する前提で使います。

用語の説明は、創業準備中の読者が迷わないために短く整理したものです。制度上の正式定義、法令上の定義、個別の審査・判断を置き換えるものではありません。

このページでわかること

  • 創業計画書・資金・融資・収支の基本用語
  • マーケティング・手続き・相談窓口で迷いやすい用語
  • 創業準備でよくある疑問への短い答え
  • 関連ページや公式情報に戻って確認する方法

用語は関連ページに戻りながら確認する

用語集は、最初から暗記するためのページではありません。ワークシートや創業計画書を書いていて手が止まったときに、意味を確認して関連ページへ戻るためのページです。

迷っていること見る場所
事業アイデアや創業動機がまとまらないアイデアの整理経営理念
創業計画書に何を書けばよいかわからないビジネスプランとはワークシート集
必要資金や借入希望額があいまい資金計画創業時の資金調達の選択肢
融資制度や制度融資の違いがわからない創業融資と制度融資の比べ方
売上や利益の計算に迷う収支計画売上高の計算方法
個人事業主か法人か迷う個人事業主と法人の違い
許認可や届出が不安許認可手続創業に伴う届出
どこに相談するか迷う相談窓口の選び方

創業計画書に関する用語

日本政策金融公庫は、創業計画書を「新たに事業を始める方に事業計画等をご記入いただくもの」と案内しています。創業計画書は、融資相談だけでなく、創業者自身が事業の全体像を確認するためにも使えます。

用語短い意味関連ページ
創業新たに事業を始めること創業を知る
創業計画書事業内容、資金計画、収支見通しなどを整理する書類ビジネスプランとはワークシート集
ビジネスプラン事業をどう始め、続け、利益を出すかをまとめた計画ビジネスプランとは
創業の動機なぜその事業を始めるのかという理由創業準備5つのステップ
経営者の略歴代表者の経験、資格、実績、人脈など経営者になる準備
取扱商品・サービス事業で提供する商品、サービス、メニューアイデアの整理
セールスポイント顧客から選ばれる理由経営戦略
取引先販売先、仕入先、外注先など、事業に関わる相手ビジネスモデル
事業の見通し売上、原価、経費、利益、返済の見込み収支計画
計画の根拠計画に書いた数字や説明を支える資料、調査、見積書ワークシート集

創業計画書は、きれいな文章よりも根拠が大切です。「なぜその金額なのか」「なぜその売上になるのか」「なぜ自分ができるのか」を説明できるようにします。

資金計画と資金調達に関する用語

資金計画では、事業を始めるために必要なお金と、そのお金をどう用意するかを整理します。必要資金と調達方法は、金額が一致している必要があります。

用語短い意味関連ページ
資金計画必要なお金と調達するお金を整理する計画資金計画
必要資金開業や運営に必要な資金の合計資金計画
設備資金物件、内装、機械、車両、備品などに使う資金資金計画
運転資金仕入、人件費、家賃、広告費など、事業を回すための資金資金計画
予備資金売上の遅れや想定外の支出に備える資金資金計画
自己資金創業者自身が準備した資金資金計画
借入金融機関などから資金を借りること創業時の資金調達の選択肢
融資金融機関などが事業資金を貸し出すこと創業時の資金調達の選択肢
資金使途借りたお金を何に使うか創業時の資金調達の選択肢
見積書設備や工事などの金額根拠になる資料資金計画
補助金・助成金要件を満たす取組や経費の一部を支援する制度創業時の資金調達の選択肢
クラウドファンディングインターネット上で支援者から資金を集める方法創業時の資金調達の選択肢
出資返済ではなく、株式や持分などと引き換えに資金を受ける方法創業時の資金調達の選択肢
リース設備などを購入せず、契約に基づいて利用する方法創業時の資金調達の選択肢

補助金・助成金、クラウドファンディング、出資は、入金時期や確実性、将来への影響が借入と異なります。開業前に必ず支払う資金とは分けて考えます。

創業融資と制度融資に関する用語

創業時の借入には、日本政策金融公庫、民間金融機関、信用保証協会付き融資、自治体の制度融資などがあります。制度名だけでなく、相談先、申込先、費用、返済負担を確認します。

用語短い意味関連ページ
創業融資創業前後の事業者向けに用意された融資創業融資と制度融資の比べ方
日本政策金融公庫創業期の代表的な融資先の1つである政府系金融機関創業融資と制度融資の比べ方
民間金融機関地方銀行、信用金庫、信用組合などの金融機関創業融資と制度融資の比べ方
信用保証協会信用保証を通じて中小企業・小規模事業者の資金調達を支える公的機関創業融資と制度融資の比べ方
信用保証協会付き融資信用保証協会の保証を利用して金融機関から借入する仕組み創業融資と制度融資の比べ方
自治体制度融資都道府県や市区町村などが関係する地域の融資制度創業融資と制度融資の比べ方
融資限度額制度上の上限額。実際の融資額を保証するものではない創業融資と制度融資の比べ方
金利・利率借入金に対して発生する利息の割合創業融資と制度融資の比べ方
保証料信用保証協会付き融資などで保証を受けるために必要になる費用創業融資と制度融資の比べ方
返済期間借入金を返済する期間創業融資と制度融資の比べ方
据置期間元金返済を一時的に据え置く期間創業融資と制度融資の比べ方
担保返済が難しくなった場合に備えて提供する財産など創業融資と制度融資の比べ方
保証人借入の返済について一定の責任を負う人創業融資と制度融資の比べ方
代表者保証法人の借入について代表者が保証すること創業融資と制度融資の比べ方
利子補給自治体などが利息負担の一部を補助する仕組み創業融資と制度融資の比べ方

融資条件は変わることがあります。金利、返済期間、保証料、担保・保証人の取扱いは、申込時点の公式情報と個別相談で確認します。

収支計画に関する用語

収支計画では、売上から原価や経費を差し引き、利益と返済後の手元資金を確認します。売上が大きくても、手元にお金が残らなければ事業は続けにくくなります。

用語短い意味関連ページ
収支計画売上、原価、経費、利益の見通しを整理する計画収支計画
売上高商品やサービスを販売して得る収入の合計売上高の計算方法
客単価顧客1人あたり、または1回あたりの平均購入額売上高の計算方法
客数来店数、利用者数、購入者数など売上高の計算方法
稼働率予約枠や設備、人員がどの程度使われるかの割合売上高の計算方法
原価商品やサービスを提供するために直接かかる費用収支計画
粗利益売上高から原価を引いた利益収支計画
経費家賃、人件費、広告費、水道光熱費など事業運営にかかる費用収支計画
固定費売上に関係なく毎月発生しやすい費用収支計画
変動費売上や販売量に応じて増減する費用収支計画
利益売上から原価や経費を差し引いて残る金額収支計画
損益分岐点利益がゼロになる売上水準収支計画
資金繰り入金と支払いのタイミングを見て、手元資金を管理すること収支計画
キャッシュフロー実際のお金の出入り収支計画
返済後の手元資金借入返済後に残る資金収支計画

創業時の収支計画では、標準シナリオだけでなく、控えめな売上でも支払いと返済ができるかを確認します。

マーケティングに関する用語

マーケティングは、商品を売り込むことだけではありません。誰に、どんな価値を、どう伝え、どう選ばれるかを設計する活動です。

用語短い意味関連ページ
マーケティング顧客に知ってもらい、選ばれ、買ってもらうための活動マーケティング
ターゲット主に届けたい顧客層経営戦略
ペルソナ代表的な顧客像を具体化したものマーケティング
3C分析顧客、自社、競合を整理する分析経営戦略
競合顧客が比較する相手や代替手段経営戦略
差別化競合と比べて選ばれる違いを作ること経営戦略
ポジショニング市場や顧客の中での自社の立ち位置経営戦略
商圏店舗やサービスに来てくれる顧客がいる範囲売上高の計算方法
集客顧客に来店、問い合わせ、購入してもらう活動マーケティング
SNSInstagram、X、TikTokなどの発信媒体マーケティング
SEO検索結果で見つけてもらいやすくするための施策マーケティング
GoogleビジネスプロフィールGoogle検索やマップ上に店舗情報を表示する仕組みマーケティング
顧客の声口コミ、感想、アンケート、ヒアリング内容マーケティング
リピート一度利用した顧客が再び利用することビジネスモデル

創業前のマーケティングでは、広告費をかける前に、誰に届けるか、どんな不安を解消するか、どんな証拠を見せるかを整理します。

手続き・許認可に関する用語

手続きや許認可は、業種、地域、個人か法人か、従業員の有無によって変わります。用語の意味を確認したうえで、自分の事業に必要な手続きを関係窓口で確認します。

用語短い意味関連ページ
個人事業主個人として事業を行う形態個人事業主と法人の違い
法人株式会社や合同会社など、法律上の組織として事業を行う形態個人事業主と法人の違い
定款会社の目的、商号、本店所在地など基本ルールを定める書類個人事業主と法人の違い
登記会社などの重要情報を法務局に登録する手続き個人事業主と法人の違い
履歴事項全部証明書法人の登記事項を確認できる証明書創業融資と制度融資の比べ方
開業届個人で新たに事業を開始したときなどに税務署へ提出する届出創業に伴う届出
青色申告承認申請書青色申告の承認を受けるための申請書創業に伴う届出
許認可特定の事業を行うために行政の許可、認可、届出などが必要になる手続き許認可手続
保健所飲食店、美容所、食品製造などで関わることが多い窓口許認可手続
労働保険労災保険と雇用保険を総称した言葉創業に伴う届出
労災保険業務中や通勤中の災害に備える保険創業に伴う届出
雇用保険失業や育児休業などに関する給付につながる制度創業に伴う届出
社会保険健康保険、厚生年金保険などを指して使われることが多い言葉創業に伴う届出
新規適用届健康保険・厚生年金保険の適用事業所になるための届出創業に伴う届出
e-Tax国税に関する申告や申請をオンラインで行う仕組み創業に伴う届出
e-Gov行政手続をオンラインで行うための電子政府サービス創業に伴う届出

国税庁では、個人事業の開業届出は新たに事業を開始したときなどの手続きとして案内されています。日本年金機構や厚生労働省の手続きも、事業形態や従業員の有無によって必要性が変わるため、公式情報で確認します。

相談窓口と専門家に関する用語

創業相談は、1つの窓口だけで完結させる必要はありません。相談内容に応じて、公的窓口、金融機関、専門家を使い分けます。

用語短い意味関連ページ
自治体の創業支援窓口都道府県や市区町村が設ける創業者向けの相談先相談窓口の選び方
商工会議所地域の事業者向けに経営相談などを行う団体相談窓口の選び方
商工会主に地域の小規模事業者向けに経営相談などを行う団体相談窓口の選び方
よろず支援拠点国が設置する無料の経営相談所相談窓口の選び方
認定経営革新等支援機関税務、金融、企業財務などの専門知識や実務経験を持つ支援機関として認定された機関相談窓口の選び方
税理士税務、会計、記帳、申告などを相談できる専門家相談窓口の選び方
司法書士会社設立登記などを相談できる専門家相談窓口の選び方
行政書士許認可や行政手続きなどを相談できる専門家相談窓口の選び方
社会保険労務士労務、社会保険、労働保険などを相談できる専門家相談窓口の選び方
中小企業診断士事業計画、経営戦略、販路、補助金計画などを相談できる専門家相談窓口の選び方

相談窓口を選ぶときは、「創業全体を相談したい」「融資を相談したい」「補助金を確認したい」「税務や許認可を確認したい」のように目的を分けると、次の行動につながりやすくなります。

創業準備に関するFAQ

Q. 創業計画書はいつ作ればよいですか?

創業計画書は、融資を申し込む直前ではなく、事業アイデア、必要資金、売上予測を考え始めた段階で作り始めます。最初は空欄があってもよいので、「ワークシート集」を使って材料を集めます。

関連ページ: ビジネスプランとはワークシート集

Q. 融資相談の前に計画書を完璧にする必要はありますか?

相談前に完璧である必要はありません。ただし、事業概要、必要資金、自己資金、売上根拠、相談したい質問は整理しておくと、具体的な相談がしやすくなります。

関連ページ: 創業融資と制度融資の比べ方相談窓口の選び方

Q. 自己資金が少なくても相談してよいですか?

相談すること自体はできます。ただし、自己資金は創業準備の本気度や資金計画の現実性を説明する材料になります。借入希望額だけでなく、必要資金、自己資金、売上見通しを合わせて整理します。

関連ページ: 資金計画創業時の資金調達の選択肢

Q. 融資限度額まで借りられるという意味ですか?

融資限度額は制度上の上限であり、実際に借りられる金額を保証するものではありません。融資額は、資金使途、自己資金、事業計画、返済可能性、審査結果などによって決まります。

関連ページ: 創業融資と制度融資の比べ方

Q. 補助金は開業資金として見込んでよいですか?

補助金は、採択、対象経費、実施期間、入金時期などの条件があります。採択前や入金前に必ず支払う費用は、補助金が入らない場合も想定して資金計画を作ります。

関連ページ: 創業時の資金調達の選択肢

Q. 制度融資は自治体に申し込めば完了しますか?

制度融資は、自治体、金融機関、信用保証協会などが関係する場合があります。申込先、相談先、保証料、利子補給、対象者、必要書類を確認します。

関連ページ: 創業融資と制度融資の比べ方

Q. 売上予測は強気に書いたほうがよいですか?

売上予測は強気に見せるより、根拠を説明できることが大切です。客数、単価、営業日数、稼働率、商圏などから計算し、控えめなシナリオでも資金繰りが成り立つか確認します。

関連ページ: 売上高の計算方法収支計画

Q. 個人事業主と法人はどちらが有利ですか?

一律にどちらが有利とはいえません。手続き、初期費用、信用、税金、社会保険、責任範囲、将来の採用や出資の予定によって判断が変わります。

関連ページ: 個人事業主と法人の違い

Q. 許認可はどのタイミングで確認すればよいですか?

許認可は、物件契約や内装工事の前に確認します。業種によっては、設備、面積、責任者、図面、事前相談が必要になるため、開業直前では間に合わないことがあります。

関連ページ: 許認可手続

Q. 開業届を出せば営業を始められますか?

開業届は税務上の届出です。業種によっては、開業届とは別に許認可、保健所への手続き、法人登記、社会保険・労働保険の手続きなどが必要になります。

関連ページ: 許認可手続創業に伴う届出

Q. 従業員を雇うときは何を確認しますか?

従業員を雇う場合は、給与だけでなく、労働条件、労働保険、社会保険、勤怠管理、採用手続き、教育体制を確認します。人件費は収支計画にも反映します。

関連ページ: チームビルディング収支計画創業に伴う届出

Q. どこに相談すればよいかわからないときはどうしますか?

まず相談内容を分けます。創業全体なら自治体、商工会議所、商工会、よろず支援拠点、融資なら金融機関や日本政策金融公庫、税務なら税務署や税理士、許認可なら所管行政窓口や行政書士が候補になります。

関連ページ: 相談窓口の選び方

Q. 相談後は何をすればよいですか?

相談後は、指摘された不足資料、修正する数字、次に確認する窓口、次回相談日をメモします。聞いた内容を創業計画書とワークシートに反映して、計画を更新します。

関連ページ: 相談窓口の選び方ワークシート集

公式情報で確認したい項目

制度や手続きの内容は変わることがあります。公開前、相談前、申込前には、公式情報で最新の内容を確認します。

確認したいこと主な確認先
創業計画書、創業融資、予約相談日本政策金融公庫
信用保証制度全国信用保証協会連合会、各地の信用保証協会
補助金・助成金ミラサポplus、J-Net21、自治体、各制度ページ
開業届、青色申告、所得税の手続き国税庁
健康保険、厚生年金保険の新規適用日本年金機構
労働保険、労災保険、雇用保険厚生労働省、都道府県労働局、労働基準監督署、ハローワーク
許認可保健所、警察署、都道府県、市区町村、関係省庁
法人登記法務局
相談窓口自治体、商工会議所、商工会、よろず支援拠点、金融機関、専門家

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